要らない、湯呑み。

要らない、湯呑み。

お客様をお迎えする機会は滅多にない。

お茶を自分で淹れる事も少ない。

便利に、合理的になればなるほど、

手間暇は無駄に転じやすい。

丁寧は、時に面倒と言われる。

習慣は無くなっていくが、

物は同じように無くならない。

茶箪笥の奥深くに仕舞われ、

いつの日かと、待ちわびている。

幾らにもならない価値が、

そこには眠っている。

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